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クラシック音楽のファンの方には、今更な話だろうが、友人のK氏が「今、世界で一番ホットなオーケストラ」として、ベネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラを教えてくれた。
ベネズエラでは「エル・システマ」という制度があって、貧困層の子供たちに、無料で楽器を貸し与え、音楽を通じて犯罪に走ったり、巻き込まれたりするのを防いでいるときく。
その制度で学んだ子供たちが、今や国内に200ものオーケストラを形成し、活動しているらしい。
その中から選抜された、優秀な若手奏者で作られているのが、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラなのだ。
そこで育った指揮者のグスターボ・ドウダメルは今やベルリン・フィルを振ったり、ロス・フィルの音楽監督に就いていたりのすごい活躍ぶりなのだそうだ。

この制度が国内をはじめ、中南米各地に根をはり、育っていった中から、世界的な活躍をしている人材を輩出している。こんなすばらしいことがあろうか。そしてこのオーケストラのレベルの高さは、圧倒的だ。これがユースの音か?! そして、ラテンの血がクラシック音楽の世界で脈々と息づいている。

まだご存じない方は、是非! 百聞は一見にしかず。
僕は、これを観たら、もう、うれしくて涙が止まらなかった。ああ、無性に本番がやりたくなってる。

http://www.youtube.com/watch?v=7nWxkhtV2F0&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=NEs8yqhavtI&feature=related

もひとつおまけにプロムスだ!僕も20年前、ドラゴンクエストのCDを出した時、すぎやまこういち先生にくっついてロンドンにいって、そこでこの音楽祭を毎日観に通った、あのロイヤル・アルバート・ホールだ。

http://www.youtube.com/watch?v=_El7qwib0dc&feature=related

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2010.11.23 屈斜路湖で
先月のことになりますが、今年4回目の北海道に行ってきました。
今回は演奏の仕事とは別にフライフィッシングが目的の個人的な旅でした。
秋のコンサートシーズンの合間をぬって、なんとかいってきました。
秋の屈斜路湖は、湖畔の森にいる陸生昆虫たちが、岸辺の水面にたくさん落ちて
それをねらって岸寄りしてくるニジマスたちを「見つけて釣る」サイトフィッシング
なのです。ものすごくエキサイティングな釣り方だそうで、一度やってみたかった
のでした。

しかし、今年は夏がとってもきびしく、長く続き、水温その他が秋の状態になるのが
大幅に遅れ、僕がいったときはまだ、森の昆虫が飛ばず、果たしてニジマスが岸にいる
かどうか、という感じ。
秋の釣りは初めてだった僕は、いつもお世話になっている宿のご亭主にガイドをお願いし、
彼の車に乗せていただいて湖畔のポイントをぐるっと視ていきました。
湖面の岸辺あたりで、結構な数のライズ(魚の波紋)があるのですが、これはみなヒメマス
たちです。中には60cmを超えてそうなベニザケ(ヒメマスの降海型)も混じっていて
見るだけでもエキサイティングでしたが、ヒメマスはプランクトン食なので昆虫や小魚を
模したフライでは残念ながら釣れません。
ご亭主が、ある流れ込みに連れていってくださり、釣り方を伝授。
「本来、プランクトンイーターのヒメマスだけど、赤い色に反応して食いついてくるから
真っ赤なウーリーバガーを水面下に沈めてゆっくり引っぱればリアクションで釣れますよ。」
とのこと。教えていただいた通りにやってみたら、ほんとに釣れました!
なんと一時は入れ食い状態になったほど、よく釣れました。ニジマスほどではないものの
僕にとっては引き味も抜群。面白い面白い!

結局、ニジマスには出会えず、ヒメマス多数とどでかいウグイ一匹でしたが、すごく楽しかった。

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オスは背っぱりになっていて、引きも強い強い。

屈斜路湖の弾丸のような強力ニジマスとの出会いはお預けでしたが、とても楽しい釣行でした。
下手っぴな僕をガイドしてくださったご亭主にいつもながら感謝してます。

さて、今回の屈斜路湖では、もうひとつ大きな収穫がありました。
実は、今月9日のコンサートで、クラッシックピアノの多田聡子さんとの共演でサン・サーンスの「白鳥」に挑戦することになっていたのですが、尺八でどのように吹いたらいいのか、悩んでいました。
ネットでヨーヨー・マやミーシャ・マイスキーの名演を観ては、自分の演奏とのギャップに悩む日々。
そんなときに、屈斜路湖に飛来してきた野生のハクチョウたちの一群に出会えたのでした。
北方からきたオオハクチョウは朝もやの湖面にまぶしいくらい輝いていました。
そして思いのほか大きく、逞しく、力強い印象を受けました。
なんだか、巨匠の名演と自分を比較していたことが愚かしく感じて、
「もっと自分なりにバーーンとやってみよう。」
そんな風に考えられるようになりました。
本番での結果は、勉強しなければならないところがたくさんあってまだまだでしたが、勇気のない演奏ではなかったと思います。お客さまにもよろこんでいただけました。
ハクチョウたちに感謝。あのまぶしく輝いていた彼らの姿を忘れることはないでしょう。










8月某日。フライフィッシングを趣味とする僕にとって、久々の(26年以上か)船にのっての海釣りにでかけてきた。
友人のDr.H氏に誘われて、シロギス釣りにいったのである。
もともと親父に連れられて淀川のモロコ釣り(10cmまでの小魚)から始めた釣り歴で、その後、親父と一緒に海釣りをさんざんやって、長じるにつれてルアー釣りにいき、上京後、以前からやりたかったフライフィッシングへ、という経歴なので、海釣りは好きであった。ただ、なかなか機会がなく、長い年月、離れていたのだった。
久々にやってみた感想は、「やっぱり面白いなあ。」であった。

フライフィッシングは数ある釣りの中でも、イシダイ釣りや鮎の友釣りと並んで、最も「とんがった」釣りであろう。奥はめちゃくちゃ深い。そして、最初の第一歩が踏み出しにくく、また、最初の一匹に出会うまでが、大変な苦労である。対して、船でいくシロギス釣りは、これまた奥が深いのであるが、とりあえず、誰が行っても釣れないということはまずない。
そして、C&R(キャッチ・アンド・リリース、要するに釣っても逃がす)を旨とするフライに対して、基本的に釣ったら持って帰って食べる、これが海釣りの楽しみの一つである。

真夏の某日、誘ってくださったH氏の愛車に乗せてもらって、早朝から出かけていった。
乗船する前に、船宿の人が
「今日は、名人が乗ってるよ。東京湾の記録もってる人だからね。すごいよ。最高460匹だぜ。」
なんて教えてくれた。そんなすごい人と同乗だなんて、どんなにすごいか見せてもらおう。
ワクワクしながら、出船し、アッという間に最初のポイントへ。

今イチな感じで、すぐにポイントを移動。魚群探知機で確認しながら、いいポイントに次々と連れて行ってくれる。これだから、釣れるし、楽しいのだ。

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イシモチを釣って、なんともうれしそうな僕。

午後3時半くらいまで釣って、H氏と2人でシロギス40匹ほど、アジ10匹ほど、イシモチ数知れず、というまあまあの釣果であった。件の名人はシロギス160匹とか。やっぱりすごい。

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これは僕の2杯目です。 これが持って帰るとジャジャ~ン。

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こうなるのです。

フライフィッシングに比べれば、家族に喜ばれる点でえらいアドバンテイジがある。

タックルも随分と手頃で、新品でそろえてもフライのタックルの何分の一という感じだ。
お手軽に楽しめて、美味しく、喜ばれる。
海釣りもいいなあ、と思った1日であった。

誘っていただいたH氏、料理してくださったH氏の奥様のご実家、とんかつの山之内(世田谷の美味しい名店です)のご主人に感謝感謝である。


「フォロー・ミー」に続き「午前10時の映画祭」で「アパートの鍵貸します」を観てきた。
こちらもスクリーンで観るのは久しぶり。多分24年ぶりだと思う。
前回観たときはおそらく26歳かな。そのときも「いい映画だな。」と思った。特にカメラのすばらしさに心をうばわれたのを覚えている。
今回、改めて観て、驚愕した。というより、もう感動してしまって涙を止められない、といった方が正確か。
脚本、役者、映像、音楽、編集のすべてがすばらしい。こりゃやられた。やっぱりすごいわ。
前回の感想を大きく上回って心にビンビンきてしまった。

奥手の僕は26の当時まだ恋愛経験がなく、こういう映画の細かいところの良さがわかっていなかったようだ。
ああ、また観たいなあ。でもまたしばらく期間をおいて自分が成長してから観るのがいいのかもしれない。
奥の深い作品ほどきっとそうだよね。

1960年の作品。僕の生まれた年だ。エンタテイメント大国、アメリカ恐るべし。


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主演:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン 監督:ビリー・ワイルダー
このモノクロの美しさ!光を計算しつくしてないとこうはならない。



全国のTOHOシネマ系列の上映館で、「午前10時の映画祭~何回観てもすごい50本」という企画が始まった。
50作のラインナップは、僕も大きくうなずく大好きな作品が勢揃いで、実は去年から楽しみにしていた。

昨日、その中のひとつ「フォロー・ミー(原題 The public eye)」を観にいってきた。まだ上映中で、ネタばれは避けたいので、内容は語らないが、本当に観に行ってよかった。
すごく有名な作品という訳ではないので、30年前に大阪で観て以来、スクリーンで観る機会ももうないだろうと思っていた。思いもかけず、偶然再会した若い頃の恋人が、今も素敵な大人だったら、やっぱりうれしいだろうと思う。今回はそんなうれしい驚きとさらにあの頃気付かなかった別の美しさもたくさん発見できて、本当に幸福な時間を過ごせた。

映画を午前に観る。僕は大抵こうだったから、これが当たり前と感じていたが、改めてなかなかいいもんだと思った。
すいているし、いい作品を観た後、ランチを食べて、お茶を飲みつつ、映画のくれた幸福感にひたるのも大変贅沢でよろしい。おすすめです。午前10時の映画祭。

http://asa10.eiga.com/

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主演:ミア・ファロー、トポル 監督:キャロル・リード