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2010.11.23 屈斜路湖で
先月のことになりますが、今年4回目の北海道に行ってきました。
今回は演奏の仕事とは別にフライフィッシングが目的の個人的な旅でした。
秋のコンサートシーズンの合間をぬって、なんとかいってきました。
秋の屈斜路湖は、湖畔の森にいる陸生昆虫たちが、岸辺の水面にたくさん落ちて
それをねらって岸寄りしてくるニジマスたちを「見つけて釣る」サイトフィッシング
なのです。ものすごくエキサイティングな釣り方だそうで、一度やってみたかった
のでした。

しかし、今年は夏がとってもきびしく、長く続き、水温その他が秋の状態になるのが
大幅に遅れ、僕がいったときはまだ、森の昆虫が飛ばず、果たしてニジマスが岸にいる
かどうか、という感じ。
秋の釣りは初めてだった僕は、いつもお世話になっている宿のご亭主にガイドをお願いし、
彼の車に乗せていただいて湖畔のポイントをぐるっと視ていきました。
湖面の岸辺あたりで、結構な数のライズ(魚の波紋)があるのですが、これはみなヒメマス
たちです。中には60cmを超えてそうなベニザケ(ヒメマスの降海型)も混じっていて
見るだけでもエキサイティングでしたが、ヒメマスはプランクトン食なので昆虫や小魚を
模したフライでは残念ながら釣れません。
ご亭主が、ある流れ込みに連れていってくださり、釣り方を伝授。
「本来、プランクトンイーターのヒメマスだけど、赤い色に反応して食いついてくるから
真っ赤なウーリーバガーを水面下に沈めてゆっくり引っぱればリアクションで釣れますよ。」
とのこと。教えていただいた通りにやってみたら、ほんとに釣れました!
なんと一時は入れ食い状態になったほど、よく釣れました。ニジマスほどではないものの
僕にとっては引き味も抜群。面白い面白い!

結局、ニジマスには出会えず、ヒメマス多数とどでかいウグイ一匹でしたが、すごく楽しかった。

DSCN06112.jpg
オスは背っぱりになっていて、引きも強い強い。

屈斜路湖の弾丸のような強力ニジマスとの出会いはお預けでしたが、とても楽しい釣行でした。
下手っぴな僕をガイドしてくださったご亭主にいつもながら感謝してます。

さて、今回の屈斜路湖では、もうひとつ大きな収穫がありました。
実は、今月9日のコンサートで、クラッシックピアノの多田聡子さんとの共演でサン・サーンスの「白鳥」に挑戦することになっていたのですが、尺八でどのように吹いたらいいのか、悩んでいました。
ネットでヨーヨー・マやミーシャ・マイスキーの名演を観ては、自分の演奏とのギャップに悩む日々。
そんなときに、屈斜路湖に飛来してきた野生のハクチョウたちの一群に出会えたのでした。
北方からきたオオハクチョウは朝もやの湖面にまぶしいくらい輝いていました。
そして思いのほか大きく、逞しく、力強い印象を受けました。
なんだか、巨匠の名演と自分を比較していたことが愚かしく感じて、
「もっと自分なりにバーーンとやってみよう。」
そんな風に考えられるようになりました。
本番での結果は、勉強しなければならないところがたくさんあってまだまだでしたが、勇気のない演奏ではなかったと思います。お客さまにもよろこんでいただけました。
ハクチョウたちに感謝。あのまぶしく輝いていた彼らの姿を忘れることはないでしょう。










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