大映映画といえば、小学校の頃、「大魔神」や「ガメラ」を喜んで見ていたのだが、その頃は劇場用の映画がテレビでよく放映されていて、座頭市シリーズや眠狂四郎シリーズなども結構観ていた。
最近、GyaOで大映70周年記念と銘打って昭和の時代の人気シリーズを順々に流している。

 座頭市も眠狂四郎も虚構のヒーローとしてはエンタテイメントの条件を兼ね揃えた実に面白いキャラクターだ。東映の高倉健演ずる昭和残侠伝、松竹の渥美清のトラさん、東宝は植木等の無責任シリーズと各社、特徴のあるヒーローを輩出していたが、その中で僕が植木等に夢中になったことは、これまで何度も語ってきた。

 このところ、そのGyaOでの放映で気に入っているのが、八尾の朝吉と子分の清次が活躍する「悪名」シリーズだ。以前にもこのブログで「悪名一番」について語ったが、その少し前に放映されたはずの「悪名市場」を観て、女優の嵯峨三智子の虜になってしまった。大女優山田五十鈴と二枚目俳優月田一郎の一人娘で、妖婉さと演技力で大スターとなったものの金銭トラブルや薬物中毒で世間を騒がせ、失踪と芸能界復帰をくりかえし、50代で亡くなった人だ。最初にこの映画を観たときは中学生だったので、芦屋雁ノ介、小雁演ずるニセの朝吉、清次コンビにゲラゲラ笑って嵯峨三智子のすごさに気が付かなかった。しかし、今観てびっくり。なんだこの魅力は! ルックスの色気、立ち姿の美しさ、表情、仕草、声、話し方、何をとってもこんなにぐいぐい引き込まれる女優は久しぶり、というか初めてかもしれない。
この色気と可愛さとしたたかさ、峰不二子は彼女をモデルにしたのか、と思えるほど。
本作に限らず、彼女の出演作はもっと観てみようと思う。古い邦画を観る楽しみがひとつ増えた。


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朝吉親分もたじたじの存在感




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