さて、中年になってから3台目のバイク、Multistrada620 に至るまでの簡単な経緯をお話ししよう。
昨年乗っていた2台目のバイク、YAMAHAのTRX850に乗った感想は、サーキット的な走りの面白さを普通の峠道で体感できるバイクだった。特に速い訳じゃないけど、そういう面白さを味わえるバイクかな。
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これが僕のTRX。流影という名前をつけた。レーシーなセパレートハンドルを左右逆に付けて高さをかせいでいる。

 ただ、バイクに僕が求める「旅の相棒」としての性質と少しずれていたかもしれない。実際、昨年の北海道ツーリングでは長距離で腰、手、お尻が痛くてしょうがなかった。そんなことから、今回のバイク探しの条件は
1、車重がTRX850より軽いこと。重心も低いことが望ましい。
2、2気筒もしくは単気筒のエンジンであること。
3、ライディングポジションが楽で、長時間乗っても疲れにくいこと。
の三つに絞ってみた。これらをすべて満たすとなると排気量はミドルクラスになるだろう。候補として考えたのは、BMWのF650(単気筒)、HONDAのNC700(2気筒)、そしてMultistrada620だ。F650は人気車種で中古市場での価格もちょっと予算より高かった。新車でNC700を買う選択もあったが、実車を見たらなんだかプラモデルみたいな安っぽい印象がぬぐえなかった。コンセプトや性能については僕にとってドンピシャだったのだが、新車価格を無理して工面しようという気が実車の質感からは起きなかった。そこでMultistrada620を中古市場で探したのだが、日本では2006年の1年間だけしか発売されなかった(上位機種のMultistrada1000に押されて人気が出なかったらしい)だけにタマ数が非常に少なかった。予算と照らし合わせて、毎日ネットをチェックしていたが、そんな日々が数ヶ月続いたある日、埼玉の中古バイク屋さんから、心にピ〜〜〜ンとくるMulti620が売り出された。誰かに先を越されたくない。予算的にかなりきつかったが、DUCATI純正のトップケースとサイドバッグ両側分、フランス製のタンクバッグとそれを装着するための合成皮革のタンクカバー、さらに車検が1年にETCまで付いていたから、メチャクチャお買い得だった。しかしこれを買ったらしばらくは激貧生活が待っている。勢いで買って、後から後悔の念が湧いてくるんじゃないか、なんて迷ったが、清水さんの舞台から飛び降りる覚悟で買ったら、後悔どころか実に清々しい気分になった。

 という訳で、人生初の外車、それもDUCATIを買ってしまった。TRXより楽なバイクとかいってDUCATIじゃないだろう、と思う向きもあるかと思うが、ノーマル状態でサーキット走行OKをコンセプトとするDUCATIだが、そのラインナップ中、最も乗りやすいといわれているのがこのMultistrada620で、まるでオフロード車のようなライディングポジションや気を使わず普通に使える湿式クラッチなどレーサー的なイメージとはかなり違うバイクなのだ。埼玉のバイク屋さんで買ってそのまま乗って帰ったのだが、久しぶりのバイク運転にもかかわらず、実に乗りやすかった。初めてのライディングで思ったのはポジションの楽チンさだ。元々、学生時代はオフロード車に乗っていたので、なにか原点に返ったような感じがした。これなら北海道ツーリングでも疲労は半減するだろう。そして首都高に入って驚いたのがコーナーでの軽さだ。ヒラヒラと好きなだけ倒せて挙動がすこぶるスピーディー。噂には聞いていたが「これがDUCATIのシャープな乗り味なんだ!」と感激した。きっとうまい乗り手ならものすごく速く曲がれるんだろうな、と思った。そしてバイクを降りてまた感激。さすがイタリアン。ライダーが跨がる直前の斜め上から見たデザインが秀逸なのだ。カタログで見る、横からあるいは正面から見るデザインって、実はそのバイクを所有してからはあんまり関係ない。自分のバイクを感じるのはシートの横から斜め下向きに見る姿、そして跨がったときのフロント周りとタンクを上から見た姿なのだが、これがものすごくカッコイイ。TRXの流影と同じ赤なんだが、これがまた違うんだなあ。ヨーロピアン・レッドっていうのかな。実に鮮やかな赤だ。日本の自然環境の中では生まれてこない赤だと思う。
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シートのくびれが乗りやすさを生んでいる。しかもなんともセクシー!

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フロント周り。ハンドルは社外品(Delight製)で少し持ち上げてある。

8月9日に長野県の駒ヶ根市で「むつのを」のコンサートに出演することになったので、北海道行きの前にいろいろなチェックを兼ねて、Multiで行ってみることにした。



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