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 駒ヶ根市までは、いつも新宿から高速バスに乗ることが多いが、今回はMulti620に慣れておくことも兼ねてバイクで自走することにした。仲間と一緒に伊豆方面まで走ったのを除けば、ほとんど近所しか走ったことがないから、北海道までのロングツーリングに向けて、整備しておくべき点や自分の体力をチェックしておきたかったのだ。
走ってみて見つけた良かった点は、
1、意外に高速走行が快適だったこと。
2、W650、TRX850ではいつも悩まされた手のしびれと痛さが皆無だったこと。
3、燃費が期待以上によかったこと。
の3点だ。
1、についてはフロントカウルにウインドスクリーンがついてはいるものの、サイズが小さく、風防効果があまり期待できなきなかったことと、ライディングポジションがオフロード車なみに立っていることから、高速では風がちとしんどいのでは、と思っていたので、うれしい誤算だった。小さくてもそこそこ働くスクリーンはやっぱりデザインがいいのだろう。そして、4000回転でギヤを6速にするとおよそ95km/時になるのだが、100km/時あたりの巡航がエンジン的に最も楽で快適な振動になっている。このことからくる適度な緊張感を伴った楽チンさ、とでも言いたくなる安心感があった。これがリッターオーバーの豪華ツアラーなら100km巡航じゃ眠たくなるだろう。そして特筆すべきはシートの形状だ。普段のやや立ったポジションから、高速に入ったとき合流までの加速ルートで前傾姿勢をとってみた。お尻を後ろにずらしたら、そこにもうひとつのホールドポイントがあって、自然に本気加速モードに入れる。前回セクシーと書いたシートの形状がこういう意味をもっていたのか、と感心してしまった。意匠デザイン大国イタリアおそるべし。2、3、も含め思ったよりよかったてんが3つもあって大満足だ。
といいつつ、ダメな点も言っておこう。駒ヶ根行きの前からわかっていたが、3000から3500回転でハンドル周りに不快な振動がでる。回転を上げればなくなるのだが、この回転域、町乗りでは多用したいところだけに、はっきりとマイナスだ。ちなみに3000回転以下は使えない。低速トルクが無さ過ぎ。W650はアイドリングから使えたからこれも残念。またMulti1000より2cm低いそうだが、僕の足では足つきがよくない。両足のかかとがつく、とはいかないのだ。僕は日本人としてはごく平均的な身長174cm。特に短足ではない(と思う)。この点は国産車のNC700に差をつけられているだろう。イタリア人足長いね〜。また、ETCのカードを挿入しようとタンデムシート下のケースを開けようとしたらやたら硬い。ツメのオスとメスが噛み合い過ぎているのか、かなり苦労して開けた。カードを挿入して閉めようとしたら今度は閉まらなくなった。強引に押し込んだらツメがひとつ折れてしまった!こんなの国産品ならなんの問題もなく、軽いタッチでパシッと閉まってパシッと開くはずだ。これがイタリアンクオリティーというものなのか・・・。
そして。今回のテストでわかった最大の難点は、DUCATI純正のサイドバッグの取り付けだ。着脱がエラい面倒(パニアケースの取り付けステーはついている。)な上に、なんと走行中に片方が落ちてしまった。以来、かなり気を使って綿密に取り付けはしたものの、走りながら落ちてないか、ずれてないか、と気になってしょうがない。これじゃ長距離ツーリングでは精神衛生上よくない。そこでトップケースと去年使った廉価版の防水ズタ袋を使ってサイドはなしでいく方針にした。
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ご覧のような感じだ。これだとちと容量が小さいのは否めない。しかしそれよりもなんか後ろの下がスケスケな感じがして落ち着かないような・・・。
でも予算的な限界もあって、まあ、これでいこうと決めた。

 そして迎えた8月25日。北海道ツーリングの前日。いつもいく近所の「居酒屋ちょっと」にしばらく旅に出る挨拶にいった。すると今日は店内でちょっとしたイベントがあるという。「みんな作る人」と題して何か手作りで自分の好きな物を作っちゃおう的なものらしい。奥の部屋に小型ミシンが数台置いてある。ここのマスター石井さんは、看板やお店のディスプレイ、椅子の背もたれ掛けやコースターなどなんでも自作してしまう人なのだ。石井さんらしいなあ、と思ったものの、不器用な僕には関係ない話だ。これが釣りのイベントなら即決で参加しただろう。今日はじゃましないように隅っこでおとなしく飲むしかないな。バイク乗りであるマスターと明日からの北海道ツーリングの話をしたら
「じゃあ、今からサイドバッグ作っちゃいましょう。」
という大胆な発言。
「え!そんなの僕には無理だよ。」
「できますよ。やってみましょう。」
って話になった。エエ〜、勘弁してよ。と思ったが、ここのところお店で何回かお見かけする女性(美人!)が参加していて
「きっと面白いですよ。一緒にやってみましょうよ。」
と言われて
「あ。やってみます。」
と答えてしまった。ミシンなんて触ったこともないし、どういう原理で作動するのか全くわからない。自分の指を縫ってしまいそうな恐怖感さえある。オロオロしている僕を尻目に、マスターは手慣れた雰囲気でどんどんことを進め、まず始めに一番丈夫な生地を選んでくれた。これが赤。なんか自分の感覚とは別に、決められたルートを辿っているような感じがしてきたが、こうなったらやるしかない!
Multi620のパニアケース・ステーのサイズを測ってマスターが製作計画をあっという間に作ってしまった。僕はこれにしたがって切ったり縫ったりするだけだ。といってもミシンの使い方が全くわからないから、そこからていねいに教えていただいた。
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サイズ確認のためお店にバイクを持ってきた。左がマスターの石井さん。Multiの右は石井さんのSV400。僕はまだ緊張している。

他の参加者が作り終えて、しばらく飲んだり、おしゃべりして、三々五々帰っていった後、僕だけ残って作業を続けた。どうやら初心者の僕が一番やっかいなものを作っているようだ。しかし高速道路や峠道をたくさん走る今回の旅で、布製のサイドバッグ(というかサイド袋)で耐久性はどうなんだろう?という疑問が湧く。マスターはバイク乗りなので何がどれだけ必要なのかわかっていると思うが、ほんとにこれ、大丈夫なんだろうか。反面、マシンのかっこよさを最大限に発揮するDUCATIに手作りの布製バッグがデザイン的にどうなるのか、ミスマッチの面白さを見てみたい気もする。
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ここら辺で気持ち的には観念したようだ。
そんなこんなを感じつつ、作業を続けて約5時間。DUCATI純正ならぬ小林 純製のサイドバッグ左右ふたつ分が完成した。
重いものや硬いものは入れない方がよさそうだ。タオル類や下着類なら十分だろう。
さて装着した見た目はどんなもんだろう。
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なんとも微妙な感じだが、DUCATI乗りは世に多かれど、このスタイルで走っている奴はいないだろう。そう思うとなんだかうれしくなってきた。マスターありがとう!これでいってみます。
 ツアー前日に予期せぬ装備がついたが、高額を払ってパニアケースを取り付けるより、こっちの方がずっと面白い。さて一寝入りして、行ってみますか。北海道!





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