2014.09.26  巨匠の心
 僕の尺八の師匠の師匠、人間国宝の山本邦山師が今春お亡くなりになった。邦山先生は若い頃、世界的フルート奏者のピエール・ランパル師に憧れ、フルーティストを目指したこともあったとか、聞いたことがある。邦山先生の作品や演奏の中にフルートと共通する部分があるのは、そうしたことが関係しているのかもしれない。後に邦山先生ご自身のリサイタルでランパル師と自作曲での共演を果たされたが、その演奏を舞台脇で観ていた若き日のうちの先生曰く「あんな凄い演奏はなかった。日本刀とサーベルの火花を散らす一騎打ちみたいだった」そうだ。
 クラッシック音楽に疎い僕は、若い頃、ランパル師は名前くらいしか知らず、そのかわり、たまたまテレビで見たジェイムズ・ゴールウェイ師のフルート演奏に惹かれ、彼が奏でるドビュッシーの名曲に夢中になっていた時期がある。
 若い頃の憧れの人が年輪を重ね、円熟味を増して今なお現役で活躍している姿を見るのは、至極幸福なことだ。
北アイルランドのベルファスト出身のゴールウェイ師が奏でるアイリッシュトラッドの名曲「ダニー・ボーイ」は格別の味わいを持っている。シンプルの極み、素朴さと哀愁、曲への愛・・・言葉ではやはり語り尽くせない大切なものがそこにある。

Danny Boy
http://www.youtube.com/watch?v=XGq4kXgeoCg
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