今年の5月は忙しい! ありがたいことだと思う。
12日朝〜14日夜は、山中湖のスタジオに寝泊まりして、僕の師匠、川村泰山先生の録音に参加。16日〜17日は3つの本番をこなして、大いに盛り上がった。
そして21日、22日、この忙しい最中の合間を縫って北海道の道東にいってきた。今回は釣りが目的だ。
実はこの釣行、数年にわたる計画&ドタキャンの連続で、何回も悔し涙にくれており、まさに悲願であった。今年も実は13〜14と計画していたところ、スタジオ入りが決まって、急遽日程を変更しての決行だった。

道東では、毎年6月、夏至あたりに湖で「モンカゲロウ」という大型の水生昆虫が一斉に水面で羽化して亜成虫となり、その数日後に成虫となって水面下に一斉に産卵して果てる特別な期間を迎える。フライフィッシングでは、この一斉羽化を「スーパーハッチ」、一斉産卵を「スピナーフォール」という。いずれも湖の魚たちが狂喜乱舞して水面のモンカゲロウを食いまくるので、毛鉤釣り師にとって夢のパラダイスとなる。
僕も7年前だったかスピナーフォール中に釣ったことがあるが、数千あるいは万にも及ぶモンカゲロウたちが水面に落下して産卵する中、魚たちがバクバクこれを食っているものの、自分のフライ(毛鉤)は数千分の一しかない訳で、確率的にはえらい低い値になってしまう。こういうときこそ、技術の差が出てくるもので、すぐとなりの上級者さんはビックリするような大物を次々と釣り上げるのに、僕はなんじゃこりゃっていうくらいのちっちゃなニジマスと、お前何をどんだけ食ってんだってほどにまるまると太ったウグイばっかり。
夢の時間は、嫌というほど腕の差を見せつけられて終わった。
ここ数年、このモンカゲロウの他に、5月〜6月にワカサギが産卵活動に入って岸寄りしており、モンカゲよりも早い時期に長期間にわたって、大型魚たちのターゲットになっている。今度はこれを狙って、僕は湖を目指した。
飛行機の予約をとり直し、せっせと準備を始めた。魚のいるポイントが沖なのか岸辺なのかわからないので(多分両方だろう)新しいロッドをネットオークションで手に入れ、追加した。これに合わせて、リールとラインも新調したかったが、出費がかさむので一個で兼用することにした。がまんがまん。
そして毎夜、丑三つ時分にワカサギを模したフライを巻いては、あれこれ実際の釣りの様子を思い浮かべて空想をたくましくした。
タイイングツール
こんな道具でフライを巻きます。手先の無器用な僕はこういう細かい作業は本来苦手なんだが、釣りに関してだけは嫌と思わない。フライを巻くこともこの釣りの醍醐味のひとつ。楽しいひとときである。

ワカサギストリーマー
これが今回新しく挑戦してみたワカサギパターン。いろいろ試行錯誤の末、こんなのができた。鱒たちよ、食べにいらっしゃ〜〜い。

ウーリーバガー
これはウーリーバガーというフライ釣り師ならだれもが使う黄金パターン。秋はこの真っ赤っかヴァージョンが爆釣を産む。鱒族の産卵期に現れる婚姻色と関係がありそうだ。今回は現場の色彩にあわせて、黒とオリーブのツーパターンを巻いた。

flybox.jpg
無器用かつ貧乏な僕は高級なフライボックスを使わない(買えないともいう)。100均ショップで買ったピルケースにスーパーの食品トレイを適当に切って作った自分用フライボックスだ。高い物は4〜5千円するものもあるが、僕にはこれで十分!

いよいよ出発の朝、羽田空港までの道を慎重にたどって(僕は極端な方向音痴で過去に苦い思いを幾多経験している。迷っている間に乗り遅れてしまうのだ)なんとか無事に飛行機に乗り、釧路空港に着いた。ここからひとつの懸念をクリアしなければならない。空港に隣接したレンタカー営業所で車を借りて、自分で運転しなければならないのだ。レンタカーの予約自体は事前にネットで済ませているが、問題は運転である。僕のことをリアルに知っている人なら
「え!それ危険やんか!?」
と心の中で叫んでいるかもしれない。そう。僕は車の運転が大の苦手で、これまで何人も同乗者を怖い目に遭わせている。自分でも下手さをよくわかっていて、決してハンドルをにぎらない。不思議なものでバイクなら、どんなに遠くにだって行けるし、行きたいのであるが、四輪はダメである。でも必要に迫られて、北海道でだけは車を運転している。ず〜っと信号や交差点がなく、ひたすらまっすぐで、急なカーブは全く存在せず、対向車もまばら。こんな道路、国内では北海道以外に考えられないだろう。だから僕でも運転できるのだ。心臓バクバクではあるが。
さて、なんとかレンタカーを駆って、いつもお世話になっている宿に着いたら、ご亭主にいきなり
「釣りの準備して!」
といわれた。別にせかされてる風でもないので、これは「とにかく釣り場が最高の状態だから、早く行かなきゃ損損」といわれているような気がして、期待に胸がふくらんだ。

現場は途中の林道に大きな倒木があって、ものすごく遠回りをしなけりゃならないのと、僕の運転じゃ厳しい難路を通っていくらしく、ご亭主の四駆車で送っていただくことになった。
そして、2年ぶりにジャ〜〜〜〜〜ン!!  湖にやってきた!
屈斜路湖1
さすがに広い! このどこで釣ればいいのか自分ひとりなら皆目、見当もつかないだろう。
しかし、広い湖にも何カ所かこういう流れ込みがあって、そこにワカサギがついている。これを狙って大型の鱒たちも寄ってくる、という訳だ。ご亭主のガイドに感謝である。
屈斜路湖2
流れ込みの上流の方を見るとこんな風に産卵のために遡上しようとするワカサギがわんさかいるのだ。写真の左上の方はワカサギが溜まり過ぎて底が黒くなって見えるほどだ。
屈斜路湖流れ込み
ここではないが、途中の流れ込みで何度もオジロワシを見た。なんでもそこのワカサギを狙って、居着いている個体が数羽いるそうだ。何度も北海道に来ているものの、オジロワシを間近で見たのは過去一回しかなかったので、貴重な体験だった。
さて、ここからが本編のヤマ場。いよいよ釣りに入ります。
次回に続く、乞うご期待!









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