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8月5日午前4時
暗いうちに出発したのは、青森港を16:40発の高速フェリーを予約したからだ。
それに首都圏の混み合う時間帯を避けて北へコマを進めたい、という考えもあった。
体力に自信がないので、休憩は充分に取りたい。かなり余裕をみての出発だった。

前の年、秋田に行った経験から、最初は2時間走って1時間休憩、あとは1時間走ったら必ず休憩を取ることにした。ソロツーリングなので、自分のペースでいく。行けるかな、と思っても1時間を過ぎないうちに休憩を取ることを心に決めていた。

福島までは、学校公演で何回も走ったことがある。といっても和太鼓奏者である学校公演チームのリーダーのハイエースに便乗しているだけだが。なので、格別、旅という感慨はないが、そこはせっかくのツーリングである。なにか楽しみを見つけて走りたい。そこで佐野ラーメンと宇都宮ギョウザのハシゴ食いを思いついた。高速のサービスエリアの食事なので、大して期待はしていないが、まあいいだろう。
味はまあ、こんなもんだろう、という感じで、まだ疲れのないうちに少しでも進んでおこうと早々と宇都宮を後にした。
走り出して間もなく、雲行きが怪しくなりだし、あっという間に雨になった。
雨具はもっているものの、高速で走り出したら、少しくらいの雨なら次のパーキングまでねばってそこで着替えたい。そんな僕の気持ちをあざ笑うかのように夕立みたいなどしゃ降りになった。真夏とはいえ、これはショック。またやっちまった。1年前の秋田では、秋田道に入るまでピーカンだったのに、秋田道の長いトンネルをぬけたらどしゃ降りだった。
バイクでずぶ濡れになって、よそのおうちの玄関でいきなり裸になって、即お風呂に入れてもらうという、銭湯みたいでなんとも申し訳ないことを過去2回やったことがある。
今回は、お風呂はないが、走っているうちに晴れてきて、風に当たっているうちに服は乾いてきた。さすが真夏。中尊寺で濡れたブーツとジャケットを脱ぎ、この日3度目の休憩。


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かっこいいバイク! 手前には濡れたジャケットが干してある。

さて、そこからはひたすら東北道を走る走る。休憩を取りつつ、ひたすら走る。
高速道路の脇の風景がだんだん山ばっかりになっていく。時間はまだ少し余裕があったが、休憩以外は遊ばず走りまくった。といっても、僕はあんまり飛ばす方じゃない。法定速度くらいでおとなしく走るのが好きだ。風除けと新しいエンジンオイルのお陰で、高速巡航も快適だ。W650というバイクは回せばそれなりにかっ飛ぶが、これくらいの速度が気持ちいいバイクなのだ。もっと言えば60~70km/hくらいが一番気持ちいい。
僕は、高回転型のマルチ(多気筒)のバイクは好みでなく、シングルかツインが好きだ。音も振動も「生き物」っぽくていい。ああ、俺はバイクと一緒に走ってるんだなあ。そんな実感があっていい。
何台も僕を追い抜いていくライダー達がいた。みんな北海道を目指してるんだろう。何台抜かされようと、気にしない。そもそも僕は、競争が嫌いなのだ。競争なんてするくらいなら、相手に勝ちをゆずって、のんびり行きたい。何事においてもそう思う。

さて、いよいよ青森に着いた。ここで、生来の難儀が僕をおそった。
青森港に行く道を間違えてしまった。僕は、ものすごい方向音痴なのだ。
バイクに乗り出した頃、友人から「バイク乗ってたら方向音痴治るで。」と言われたが、そう甘くはなかった。大阪の実家から京都に向かって走り出して、和歌山の海まで行ったことがある。歩いているときの誤差がバイクだとえらく大きくなってしまう。これでは、バイクに乗って余計に方向音痴になったようなもんだ。これだから、出発を早くしておいてよかった。と、思ったが、まじでヤバくなってきた。
地図を見たり、人に聞きながらようやくフェリー乗り場に着いて、受付に駆け込んだら10分の遅刻で、アウト!
ネットで予約していたので、次の便に優先的に乗れるという。しかし、やってしまった。ア~。
しかたないので、休憩(もう走らないが)しつつ時間をつぶすしかない。
と、気がついたら今日は、ねぶた祭りだった。
これは、神様がねぶたを見ておけ、という思し召しなのか、と思い、街に出た。
しかし、フェリーの最終便の出発までに戻るとなるとあんまり時間がない。少し見て帰るつもりだったが、青森はのんびりしているのか、発表された時間になっても、観光の人が増えるばかりで、ねぶたの気配はない。悩んだが、あきらめてフェリー乗り場にもどった。

高速フェリーは速い。当たり前だが、あっという間に函館港だ。

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向こうに見えるは北海道の陸だ!

函館の宿に着いたら、予定どおり飲みにでかけた。
きっとうまい魚介類があるに違いない。せっかく来たのだから、いい店に入りたい。
元うちのマネージャーだったワタルの教えてくれた「いいお店発見3か条」を思い出し(彼はサラリーマン時代、酒造会社の営業をやっていた)いろいろ探し歩いた。
これはいい感じ。というお店を発見。
小さなお店だが、入ってみたら、南茅部の網元のおくさま(若くて美人)がやっているということだった。これは期待できそう。
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この横町の中にパラダイスはあった。

やはり、抜群のうまさ。おくさまお勧めの真イカの刺身は忘れられない美味しさとなった。
イカは鮮度が命。東京じゃあればっかりは無理だなあ。
そして。南茅部といえば、東京のマイフェイバリット料理屋「登美」のママが愛用の昆布がここのものだ。そんな話をしたら、「お客さん。まあ、これを召し上がってください。」
と言われてでてきたのが、南茅部の天然昆布の炭火焼。 なんもつけてません。ただあぶっただけ。んもう、関西人の心をこんなにも鷲掴みにした昆布はありません!
香り、味、食感。すべて最高。昆布はうまいにきまっているが、こんなにもうまいとは・・・

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おそるべし。南茅部。

うまいもんに目がない僕は、心地よい疲れとともに深い眠りについたのだった。
函館大好き。

初日の走行、752km。


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